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2006/09/03

やっぱりムリかも

私が病棟で勤務するのは...と、思う瞬間が仕事をしているとあります。

それは、患者さんの家族に対面した時。

私は手術室で勤めているので、患者さんの家族に会う事はほとんどありません。
あるとすれば、手術の進行状況や術式が変更になり、家族の同意を医師が求める時
などしかない訳ですが。
先日の夜勤で、朝方に緊急手術が入り、患者さんがICUから入室する事になり、
人出が足りないからと迎えにきてほしいとICUからCallがあったので、麻酔科医と
患者さんを迎えに行くことに...。
手術は、緊急性を要していたし、患者さんも既に意識低下した状態でした。
迎えに行くと、そこにはまだ、家族がいました。
家族も突然の事で、娘さんと思われる方が泣きに泣き、見送りをしていたんですが。

こういうの得意じゃないです。

得意な人などいないと思いますが、私は特にダメですね。
一緒になって泣いてしまいそうになります。
もちろん、ご家族の前では堪えますが、うるうるしちゃってどうもいけません。

病状説明の時もそう。
手術中の医師が家族を呼び出して進行状況を説明する時は、たいがいが病気の
進行状況が悪いときが多いので、話もとてもシビアになります。
そういう手術を担当している時は、医師と一緒に聞かなくてはならない時もあるので、
その場面に立ち会うのが嫌です。
自分も泣きそうになってしまうので。

これは何年看護師をしていても、慣れない(慣れたくもないですが)場面です。

泣いてしまえば、「こんな事でめそめそする看護師に任せて大丈夫かしら?」と
家族に思わせたくないし、不安にもさせたくないし。

この感情移入し易い性格というか、気持ちはすこし成長させなくてはならないなぁっと、
もっと精神的にプロフェッショナルにならないと...と、反省します。

看護学生時代に、先輩がバイク事故で亡くなった時も、先生からは

「 私たちの仕事は、患者さんを不安にさせない事が第一です。
 自分の家族が亡くなろうともどんな辛い事があったときでも、
  なにもなかったように笑顔で患者さんに振舞いなさい。    」

...と、教えられました。
さすがに、『自分の家族が亡くなった時』と言う表現は、ちょっと誇大比喩だとは
思いますが、そういう気持ちでいなくてはならないという教えは、今も忘れてません。

でも、本当 家族が泣いてる姿とか見るのは辛いですね。
こういう時に、気丈に振舞い家族を励ます病棟の看護師の人たちを見ると、
もの凄く尊敬します。

やっぱり、私にはできないなぁっと思います。

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コメント

これって奥深い問題ですよね。
私が患者さんの家族だったら、確かに笑ってくれるナースも良いけれども、一緒に泣いてくれるナースでも良いです。
「泣く=不安にさせる」という事になるのでしょうが、逆にそれほど親身に患者さんのお世話をしてくれてるという事にもなりませんか?
確かに感情移入に関しては議論があるでしょうが、「泣くナース=プロではない」という風にはなって欲しくないな~と思ったりします。(あまり泣きすぎるのはどうかと思いますが)
ナースもナースである前に、やはり感情のある人間ですしね。

これってアメリカだと違った風に教えられるのかちょっと興味深いです。

投稿: ecotama | 2006/09/04 00:46

学生の時、授業で「ナースが泣いてはダメか」という話題が出た時があります。 クラスメート達も先生も、「泣いてもいい」という考えでした。 患者や家族を思っての涙なら、泣いてしまうこと自体はかまわない。 人間ですしね。 ただ、感情的になってしまって仕事にならなくなっちゃったり、個人的な問題を仕事場に持ち込むのは、どこでもタブーでしょうね。 自分の親が死んでも何事もなかったかのように振舞ったりはできないと思いますけど。。 そんな時は、思い切って休みを取ってしまうかなぁ。 

私は病棟で働いていて、口うるさい家族やあまりにもわがままな患者さんにあたった時、家族が周りにいなくて患者さんも眠っていらっしゃる手術室に行きたいなぁ~と考えることがあります(笑)

投稿: きよみ | 2006/09/04 05:51

病棟は通算12年くらい経験したけど、ステルベンは数え切れません。本当は悲しいんだけど、泣いてちゃいられないくらい、他の患者さんもいるし、たくさんの仕事が待っているから。気が強いくせして涙もろいので、必死で堪えます。でも、闘病生活が長かった患者さんだと、今までの経過を知っているので、ご家族と話しながら涙がでそうになったり、涙したこともあります。やっぱ、辛い。
正直、外来に移った時、これでもう仕事でステルベンにはそうそうあたらなくていい!って、ちょっとほっとしました。

投稿: marin | 2006/09/04 22:43

■ecotamaさん,きよみさん,marinさん
「泣く=プロではない」とは私も思いたくありません。
でも、状況がこれから手術で、私は手術室の看護師という立場であったので、家族と一緒に泣いていてはやっぱり家族が不安になると思ったんですよね。
私も看護師が泣いても構わないと思ってます。ただし、きよみさんの言うように、感情的になってしまう涙はいけないと思ってます。
自分の中では、家族と一緒に泣くくらいなら、私に任せておけば患者さんは大丈夫です!(これ普通、医者が言う言葉だよね)くらいの力量を持って励ましたいといつも思ってます。でも、そんな風には全然なってないので、まだ修行が必要なんですが。
病棟では、家族との関わりも本当に多いと思いますし、その分辛い事も多いと思います。本当、そのメンタルケアには頭が下がります。
病棟の看護師さんがそうやって頑張ってるのだから、私はせめて手術では姉さんに任せておけば、大丈夫くらいの存在になりたいとおもいます。

投稿: Anego | 2006/09/04 23:08

みなさんのコメント、姉さんの日記、興味深く読みました。
ターミナルの子、治療をしてもしても良くならない子、、、
その家族を前に、私は、その子のお母様の話を聞き、一緒に闘病を振り返り、笑顔を思い出しては涙し、一緒に千羽鶴を折りました。
これがナースの仕事かといわれれば分からないけど、家族や患者の気持ちに寄り添うことが出来るのもナースなのかも。
最近そんなことを考えさせられるケースが多いな~と思っていました・・・・・

投稿: nanao | 2006/09/05 01:46

■Nanaoちゃん
小児科も大変だよねぇ。
子供だと特にダメかも...私。
>家族や患者の気持ちに寄り添うことが出来る
いい言葉だね。
そういう風に思うNanaoちゃんのところにいる患児君たちは、Nanaoちゃんのようなナースがいれば安心だね!

投稿: Anego | 2006/09/10 16:53

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